Patriae Liberis-プロローグ-
--一人の幸せは、皆の幸せであるように--
Arvel, inc. 社是1項 2章
自由とは何か。
組織において、トップにいるものほど自由がなくなる。
自身が持つ権力を恐れるモノたちがそう望むため。
そのモノたちが望まなければ、トップにも自由がある。
ある学校の女の子たちは、総じて一人の男の子を愛している。
そして彼の幸せを想ったとき、彼女たちは望んだ。
彼を王とする国が欲しい。
彼に尽くせる国が欲しい。
彼と愛し合える国が欲しい。
その国で、彼は自由に女の子たちと触れ合い、愛し合う。
そうした自由が、彼女たちに幸せを与える。
そんな彼女たちに、とある神が微笑んだ。
『王は国に尽くし、国は王に尽くす。
君たちはすでに王に尽くしている。
そんな君たちに時間を授けよう。
来る王のため、この世界に国の礎を築くのだ。
そして、王が来るとき。王は国を築く。
君たちの望む、幸せな国を...』
目覚めたとき
女の子たちは、誰もいない学校にいた。
「ここにソファを置いて、王様の部屋にしよう♡」
「ここでは、王様はずっと、女の子たちと触れ合えるようにしよ♡」
「それいいね!絶対喜んでくれるよ!」
「ねぇねぇ!お風呂とかどうしようか...」
「プールを使おうかな!」
誰もいない学校に、来る王のために部屋を作っていく裸の女の子たち
彼女たちの愛する王のため、彼女たちは城を作っていた。
そして、とあるルールを生み出した。
「王は、常にハーレム」
みなと常に触れ合うことが、この国の幸せであり、王の幸せであり、女の子たちの幸せである。
そうして1か月後、何もなかった学校をきれいにし
王室や寝室、お風呂やダイニングを作り、王を待った。
この世界にやってきた王は、驚愕した。
誰もいない学校
裸の女の子たち
王としての現実
だが、女の子たちの想いを聞いて、歓喜した。
沢山の女の子から愛されている現実
王として、女の子だけの国を治めるという現実
常にみんな幸せになれるという現実
「みんな...ああ、もちろん!僕は王になる!」
彼の言葉に、女の子たちは歓喜し、涙を流した。
ここは、子供だけの国
唯一の男である王と、彼を愛する女の子たちの国
彼が王となり、国が誕生したその瞬間から
王は、常にハーレムとなった。