Dimittis-プロローグ-
-Dimittis-
--束縛は、すべてにおいて不要--
Arvel, inc. 社是 第2項 6章
ある少年と2人の少女は、常に束縛されていた。
時間という束縛
学校という束縛
法律という束縛
唯一、放課後から門限までの限られた時間
それだけが、彼らを束縛から解放した。
そんな彼らに、とある神が微笑んだ。
『束縛はあってはならない。この世で必要とされる不要である。
君たちに、束縛のない世界を捧げよう。
時間もない、学校もない、法律もない。
そこは、解放された世界』
彼らはその言葉に応え、すべてを望んだ。
3人に与えられた世界は
3人しか存在しない世界だった