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libertas-プロローグ-

2024年09月22日
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-libertas-


--ヒトは、望むままに自由でなければならない。--
Arvel, inc. 社是 第4項 2章


ある少年-ユズル-にとって、4人の`彼女たち`との生活は、自由であり不自由だった。


4人と会うとき、学校が邪魔をする。
4人と寝るとき、両親が邪魔をする。
5人で遊ぶとき、時間が邪魔をする。

`彼ら`にとって、この世界、この生活は不自由であった。


そんな時、とある神が微笑んだ。

『ヒトは、望むままに自由でなければならない。
ヒトは、その権利を持ちながらも、人がそれを阻害させる。
君たちが望むならば、ヒトとして自由に生きられる舞台を捧げよう。
望め。`我が子`よ。』


彼と彼女たちに突然舞い降りた祝福の声
そして望んだ。

5人で一緒にいられる世界
5人で自由に暮らせる世界
5人だけで生きられる世界

『聞き入れた。`我が子`よ。
明日より、君たちだけの街を手に入れる。
さあ、`我が子`よ。
舞台は用意した。後は自由だ。』


目が覚めた5人
この街は、`僕ら`だけの自由の街




この世界は僕らだけ。
僕と、4人の彼女たちは歓喜した。

まさに夢の世界、夢の生活、現実がすでに天国である。

最初の数日は、街を歩き回り、探検した。
おしゃれな服屋さんでみんな服を手に入れて、制服から着替えた。

この街はある程度、僕らにとって都合がいい。
どれだけ歩いても走っても疲れない。
電気もついているし、食べ物も沢山ある。
というか、特にお腹は空かないが、何かを食べると、食べるという欲は満たされる。

朝と夜がきて、雨も降るから時間という概念はある。

過去に僕らを縛った「学校」は僕らを邪魔しない。
他に人もいないから、もちろん「両親」も邪魔をしない。
そして、邪魔をしていた「時間」は、僕らを邪魔をしなくなった。


ここは僕らだけの自由な世界...

コンビニに座り込んでお菓子を食べても怒られない。
朝までゲームセンターで遊んでいても追い出されない。
路上に布団を敷いてみんなで眠っても誰も起こさない。

すべて自由な世界だ...!



1か月ほど、街で遊び歩いているとき、小さな公園を見つけて
僕は思い付きを言った。

「家を決めてみないかな。家がないのも自由だけど、みんなで暮らせる家が欲しい。」

4人は喜んで賛成した。
そして僕は公園を指出してこういった。

「公園に家を作ろう!僕らだけの家を!」
「公園に...楽しそう!」
「うん!作ろう!」
「ベッドもあって、あとソファもテレビもあって!」
「大好きなみんなと、眠れる家...!」

こうして僕らの家が決まり、僕らの生活に`形`ができた瞬間であった。


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家を作るのは簡単だった。
DIYも簡単で、どれだけ重い木材でも自由に運べて、どんな形でも組み立てられる。

公園の隅の空間を使って、木材を組み立て
窓を付けて、入り口はカーテンにして
中は柔らかいマットを敷いた。

近くの家具屋さんや電気屋さんで必要なものを運び
家具もそろえた

ソファにテレビ、机と冷蔵庫

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家ができるまで、さほど時間がかからなかった。

「ここが...私たちのおうち...」
「すごい...すごい!!」
「ふかふかだ!楽しい!」
「ちょっと狭いけど、それがいいね!」
「あぁ...みんな、とても楽しいね!」

嬉しい、楽しい、幸せ、自由
僕らの望みを形にすると、こんなに幸せになるとは思わなかった。

これも、神様のおかげだ。



こうして僕らは、家を作り上げた。
食べ物を冷蔵庫に入れたりして、食べ物も自由になり
僕らは家でゲームをしたり、おしゃべりして過ごした。

そんなある日、ユキが言った。

「あのね、思ったの。服も決めてみたいなって...!」
「服?」
「うん!せっかく自由だし...それに...」

ユキは僕をちらっとみて

「せっかく、大好きなユズル君と一緒なんだから...いつもと違う格好というか...」
「違う格好...あ、なるほど!」

ハルが何かに気が付き、手をポンっとたたいて、笑顔になる。

「3人とも、耳貸して!」

ハルの声に、ユキとカスミとマイがハルのもとに集まり、何やら小声で話す。

「なるほど...いいかも!」
「うん!やろ!」
「決まり!」
「な、なになに?」
「えへへ~内緒!」
「ユズル君!ちょっとまっててね!」

4人はそういい、家を後にした。

しばらくして、
とてもかわいい水着姿で戻ってきた4人を見て僕は驚いた。

「な、なにを...?」
「えへへ、可愛い?」
「こういうのも...いいかなって」
「せっかくだし...ちょっと、えっちな格好というか...」
「ユズル君は、これ!」

渡されたのは、男物の水着
みんなの色と合っている。

「着替えて!みんなお揃い!」
「お揃い...なるほど...楽しいね!わかった!」

服を脱ぎ、その水着を着た。
外で肌をここまで出すのは少し恥ずかしいが...
4人の姿を見て、僕は心が躍った。

水着姿の4人の女の子と暮らす日々...
それを想像して、僕は幸福を感じた。

「ユズル君も似合ってる!」
「ねぇ!写真撮ろ!」
「写真?」
「うん!カメラ持ってきたんだ!」
「これからの、私たちの人生を祝って!」
「いいね!よし!撮ろう!」

僕らはソファに座り、写真を撮ることにした。

「ユキ!もうちょっとユズル君にくっついて!」
「こ、こうかな?」
「おぉ...」

ユキの肌がダイレクトに触れる。
少しふくらみのある胸の感触に神経が集中する。

「いい感じ...よし!」

カメラを調整していたハルが戻り位置につく。

「にっこりわらってね!」
「うん!すごく楽しい気持ち...!」
「くっつくの楽しいね...!」
「えへへ、触れるの気持ちいい...」
「あぁみんな....」

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「みんな、幸せだ!」

プロローグ

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